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【投資信託】オルカンとS&P500のシミュレーション比較

投資

NISAで投資信託を2021年3月より積立投資をしています。投資している商品は、オルカンとS&P500です。

保有商品は次の2つになります。

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

eMAXIS Slimシリーズは投資信託保有時の手数料が業界最安値クラスを維持しており、保有することで発生する費用を最小化することができます。

新NISAの登場により、投資信託への注目がますます高まっています。個人投資家から圧倒的な支持を集める2大ファンドです。

しかし、どちらを選ぶべきか悩んでいる人も多いのではないでしょうか?

本記事では、私が実際に両ファンドを運用した過去の運用実績やそれぞれの特徴を具体的なシミュレーション結果とともに比較してみました。

あなたの資産形成に最適な選択肢を探るヒントをお届けします。

過去のパフォーマンス比較

早速ですが、旧NISAから新NISAまで2021年3月から2025年4月までの実際に投資信託を積立投資してきた実績データを確認していきましょう。

現時点では、ちょうどアメリカのトランプ大統領が関税政策を発動し、株価が大暴落しているタイミングとなります。

オルカンの実績値でのシミュレーション

まずは、オルカン(全世界株式)の旧NISAのシミュレーションです。

積立金額は当初5,000円で始めましたが、2022年2月に10,000円の増額し、その2か月後には15,000円の増額して積み立てた結果になります。

幸運なことにトータルリターンがマイナスになることが一時的にはあったものの、全体としてプラスで推移しており、精神的には楽な取引ができました。

2024年(1月)からは新NISAに移行したため旧NISAでは買付がストップしたためオレンジ色のラインは水平となっています。

グラフを見てもらうとわかりますが、トランプ関税政策を含め2度大きな暴落が発生していることもわかります。

次にオルカン(全世界株式)の新NISAのシミュレーションです。

新NISAは2024年から開始したので2024年1月~2025年4月のデータになります。

順調にプラスで推移していましたが、現在、トランプ大統領の関税政策の影響でトータルリターンがマイナスに転じてしまいました。

現時点では、含み損を抱えた状態となっています。

S&P500の実績値でのシミュレーション

今度は、S&P500の実績値を確認していきましょう。最初は旧NISAのシミュレーション結果です。

積立金額は旧NISAのオルカンと同じで、当初5,000円で始めて、2022年2月に10,000円に増額し、その2か月後に15,000円に増額して積み立てた結果です。

S&P500もトータルリターンがマイナスになることが一時的にはあったものの、全体としてプラスで推移し、安定した取引ができました。

こちらも2024年(1月)からは新NISAに移行したため旧NISAでは買付がストップしたためオレンジ色のラインは水平となっています。

オルカンと同様にグラフが急激に下がっている箇所が2か所あり、2度大きな暴落が発生していることもわかります。

最後にS&P500の新NISAのシミュレーションです。

こちらも新NISAは2024年から開始したので2024年1月~2025年4月のデータになります。

オルカン同様に米大統領トランプ氏の関税政策に端を発した大暴落で一気にトータルリターンがマイナスになっています。

こちらも、現時点では、含み損を抱えた状態となっています。

チャート比較:オルカンとS&P500

では、オルカンとS&P500のどっちがパフォーマンスが良いのでしょうか?

私が実際に運用した2021年3月~2025年4月までの2つのチャートを比較してみます。

チャートを比較してみると、一目でS&P500のほうがパフォーマンスがよいことがわかります。そのため、どちらを買うか?という問いにはS&P500と言えそうですが・・・

私の新NISAの口座の現時点(2025年4月)での価格を比較してみると

トータルリターンはS&P500のほうが悪い結果になっており、オルカンのほうが成績がよいという結果になっています。

米国株が好調のときは、S&P500が優勢ですが、時期によってはオルカンのほうがパフォーマンスが優れている期間もあるということは忘れないでおきましょう。

オルカンとS&P500の具体的な中身

オルカンとS&P500のそれぞれの具体的な中身を見ていきましょう。両者の投資対象の違いを簡潔にまとめると次の表のようになります。

ファンド名投資対象米国比率分散性
オルカン全世界 約50カ国
約3000銘柄
約64%高い
先進国・新興国含む
S&P500米国主要500社100%低い(米国のみ)

両者とも過去3年~5年では、年率10%を超える高いリターンを記録しています。近年では、S&P500のほうがオルカンよりもやや高いリターンとなっています。

オルカン(全世界株式)の構成

オルカンとは「オール・カントリー」の略で、世界中の株式に分散投資ができる投資信託になります。

主にMSCI ACWIインデックスに連動し、アメリカ・日本・ヨーロッパ・新興国など、先進国から新興国まで広範囲な地域をカバーしています。

S&P500の特徴

S&P500はアメリカの代表的500社に投資するインデックスです。AppleやAmazonといった世界をリードする企業に投資でき、米国の経済成長の恩恵を受けることができます。

オルカンとS&P500の投資信託のコスト比較

信託報酬の比較

投資信託信託報酬(概算)
オルカン約3.057%〜約0.114%
S&P500約0.093%〜約0.1%

両者とも低コストですが、商品によって違いがあります。私が買付しているeMAXIS Slimシリーズは非常に低コストで人気です。

買付手数料

投資信託を選ぶ際、最初に気になるのが「買付手数料」です。これは、投資信託を購入する際に販売会社に支払う手数料のことで、かつては1〜3%が一般的でした。

しかし、現在の主流は『ノーロード(買付手数料ゼロ)』です。

特に、オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))とS&P500連動型(eMAXIS Slim 米国株式(S&P500))のような低コスト・インデックスファンドでは、買付手数料が無料であることが当たり前になっています。

ファンド名買付手数料
eMAXIS Slim 全世界株式
(オール・カントリー)
0円(ノーロード)
eMAXIS Slim 米国株式
(S&P500)
0円(ノーロード)

このように、どちらのファンドも買付時のコストは一切かかりません

これが意味するのは、投資スタート時に「コストのロスがない」ということ。毎月積み立てる場合にも、手数料を気にせずに継続投資できるのは大きなメリットです。

注意点:販売会社によっては例外も

一般的にネット証券(SBI証券、楽天証券、マネックス証券など)では買付手数料無料が標準ですが、一部の銀行や対面証券では異なる条件が設定されている場合もあります。

買付手数料が発生する商品とそうでない商品が混在している場合もあるため、購入前に必ず「交付目論見書」と販売会社の手数料一覧を確認しておきましょう。

S&P500とオルカン両方を買うメリット

「どっちか選べない…」という人も、実は両方を少しずつ積立するのも一つの手です。 片方が伸び悩んでも、もう一方がカバーする可能性があるためリスク分散になります。

インデックス投資の人気が高まる中、よくある疑問が「S&P500とオルカンどっちに投資すればいい?」というものです。

ですが、実は「両方買う」という選択肢が、理論的にも感情的にも非常に合理的な戦略だという理由もいくつかありますので紹介します。

成長力(S&P500)と分散(オルカン)を”いいとこ取り”できる

S&P500は、米国の代表的な大型株500銘柄で構成されており、世界の株式市場の中でも圧倒的な成長力と安定感を誇っています。

一方、オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)は、米国を含む先進国・新興国までを網羅し、地理的な分散効果に優れたファンドです。

この2つを組み合わせることで、「高い成長が期待できる米国」と「リスクを抑えるための国際分散」の両立が可能になります。

自分のリスク許容度に応じた調整ができる

「米国が今後も成長するとは思うけど、さすがに一本に絞るのは不安…」という投資家にとって、S&P500とオルカンを自分好みの比率で組み合わせるという選択は非常に理にかなっています。

たとえば

  • リスクをやや取れる人  →  S&P500:オルカン = 7:3
  • 安定性重視の人  →  S&P500:オルカン = 3:7

といったかたちで、オリジナルの分散投資ポートフォリオを構築できるのが大きなメリットです。

心理的に安定しやすい=どちらかが不調でも安心できる

株式市場は時に波があります。

米国株が不調な年もあれば、新興国が好調な年もある。逆もまた然りです。

S&P500とオルカンを併せ持つことで、どちらかが調子を崩しても「もう一方が支えてくれる」という心理的安定感が得られます。

これは、投資を長く続けるための精神的分散効果とも言えるでしょう。

長期投資としての魅力

オルカンの長期的なメリット

国際通貨基金(IMF)が発表する「世界経済見通し」によれば、世界全体の経済は年率でおおよそ3%〜4%のペースで拡大しています。

つまり、全世界株式に投資することで、こうした世界経済の成長そのものを取り込む投資が可能になるのです。

さらに、全世界株ファンドは欧米の主要先進国だけでなく、アジアや中南米などの新興国市場も投資対象に含んでいます。

このように地域的に幅広く分散されたポートフォリオを構築することで、特定の国や地域の不調による影響を抑え、リスクを軽減する効果が期待できます。

これは、リスクとリターンのバランスを重視する現代ポートフォリオ理論にも合致した考え方です。理論的には、投資先が多様であればあるほど、効率的な運用が実現しやすいとされています。

なお、全世界株といっても、その中身の約6割は米国企業で構成されています。つまり、米国の高い成長性やイノベーションの恩恵も自然と取り込めるのが、全世界株の大きな魅力のひとつです。

地域・業種の分散が効き分散効果が最大化される

全世界株は、先進国・新興国を問わず、数千社に広く分散投資されます。

米国、日本、欧州、中国、インドなど、世界中の経済圏の企業に幅広く投資されているため、特定の国や地域のリスクに左右されにくいのが大きな特徴です。

特定の国に依存しない(米国集中リスクを緩和できる)

現在の世界株式市場では、時価総額の約6割を米国が占めています。S&P500など米国インデックスへの投資は有効な一方、米国への過度な依存リスクを懸念する声もあります。

全世界株は、米国に加えて日本、欧州、新興国といった他地域も含まれており、地域的なバランスが取れているため、米国偏重のリスクを分散できます。

世界経済の成長全体に投資できる

理論的には、全世界株=人類の経済活動の平均値です。

経済成長が続く限り、世界全体の企業価値は長期的には上昇すると考えられており、それに丸ごと乗る形になるため、銘柄選びやタイミング投資をする必要がありません

構成比率の自動調整

各国・各企業の「経済規模」に比例して自動的に投資配分が調整されます。急成長する新興国があれば自然とその比率が増え、相対的に成長が鈍化した国の比率は下がります。

全世界株はリバランスや銘柄見直しの手間がほぼ不要。定期的に積み立てるだけで、理論的に最適なポートフォリオを維持できるため、長期投資・積立投資に非常に適しています。

S&P500を買付する理由

数ある選択肢の中でも、S&P500は多くの投資家から注目される存在です。なぜS&P500への投資が賢明な選択と言われるのか、その理由を以下に解説します。

アメリカは依然として経済・技術の中心

S&P500は、米国の主要な上場企業500社で構成される株価指数です。これにはApple、Microsoft、Amazonといった世界をリードする企業が含まれます。

米国は世界最大の経済大国であり、長期的に見ても成長を続けています。S&P500に投資することで、この経済成長の恩恵を直接受けられるのです。

長期で見たパフォーマンスが非常に優秀

過去のデータ(インフレ調整後)を見ても、S&P500は平均で年間約7~10%のリターンを提供してきました。これは、預金や債券といった他の資産クラスと比較しても高い収益率です。

長期投資を前提にすれば、経済の拡大とともに資産が増える可能性が高いと言えます。

長期的に見れば右肩上がりの実績で、短期的には下落する年もありますが、長期で見ると一貫して上昇トレンドを描いているのです。

たとえば、ITバブル崩壊やリーマンショック、コロナショックといった危機も乗り越え、結果的には高値を更新し続けています。

高いリターンを狙える可能性

オルカンと比較しても長い期間で高いリターンを得ることができます。

もちろん、期間によってはオルカンのほうが成績がよい期間もありますが、全体の傾向として米国株のほうが成績が良い傾向にあります。

S&P500は四半期ごとに構成銘柄の見直しが行われ、成長力の低下した企業は除外され、新たに成長性の高い企業が組み入れられます。

これにより、常に米国経済の最先端の成長企業に投資できる仕組みとなっているため、高リターンが期待できるわけです。

オルカンとS&P500結局どっちがいいのか?

結局、オルカンとS&P500のどちらがいいのでしょうか?それは、その人の投資戦略や哲学によって変わってきます。

観点オルカン(全世界株式)S&P500(米国株式)
投資対象世界中の株式
(約50ヵ国以上)
米国の大型株500社
地域分散◎ 高い
(先進国・新興国も含む)
△ 米国のみ
過去リターン米国よりやや劣る高パフォーマンス
成長性の期待安定成長高成長
為替リスク広く分散米ドル集中
投資哲学「世界は成長する」「アメリカは最強」
楽天証券やSBIでの積立人気高い非常に高い

リスクを分散して安定を重視したい人はオルカンが向いています。成長性を重視して高いリターンを狙いたい人はS&P500が向いています。

その間をとって両方のバランスを取りたい人は、両方を組み合わせるのもいいでしょう。

私も両方購入している派ですが、私が両方購入している理由は、それぞれが実際にどういう結果をもたらすか?知的好奇心から両方を購入しています。

オルカンとS&P500を購入するには

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