最初にネットビジネスを始めようとしたのは、20代の頃でこれからインターネットの時代が来るという頃でした。当時の私は、システムエンジニアをしており、大赤字のプロジェクトで事態を収拾するため、徹夜の連続で働き、ひどいときは1週間自宅に帰れずに仕事をしていました。
あまりの加重労働を強いられたので、これだけ労働して消耗するんだったら、自分のビジネスにその時間を投下すれば、もっと稼げるのではないか?と純粋に思いました。
この頃からインターネットで起業する方法を探し始め、メルマガをいくつも読むようになります。
なぜ、インターネットビジネスを選んだかというと、無料で始められてコストがかからず、失敗したとしてもリスクが小さいという理由からでした。
また、システムエンジニアだったのでパソコン関係に強いというのもありました。最初は無料レポートなどの無料のもので知識をつけようとしました。
まず、手始めに自己アフィリエイトをしてみました。これは自分で申し込めば報酬が手に入るので、アフィリエイトの入口として、稼ぐ経験をするという意味で最初にやるのはおすすめです。少額ではありましたが稼げる経験ができたのはうれしかったです。
当時、まだ若かった私は、システムエンジニア時代にある程度結果を出してきた実績があったので、ネットビジネスにおいても結果を出せるであろうという自信がありました。
しかし、この頃はネットビジネスのかたちが確立されていない頃で、無料情報で稼げるほど甘くはないことにまだ気づいていませんでした。
今でこそ、ネットビジネスのモデルが確立され、無料や低価格でネット上にノウハウが出回っていますが、当時は無料でノウハウを取得できるほど甘くないことをわかっていませんでした。
無料で配布されるレポートやツールを取得して、それを読んだり使ったりしましたが、全くうまくいきません。
また、メルマガを読んで知識をつけようとしましたが、基本的に無料のメルマガはマインドセットばかりで、肝心のノウハウは全く公開されないので、マインドセットばかり学んでも当然結果はでませんでした。
しかし、当時はメルマガでマインドセットが大事とすりこまれて、必死にマインドセットを勉強します。いくらマインドセットをインプットしても、それをアウトプットしなければ結果は出ません。
さらに、凡人以下の実力しかないのに、マインドセットをアウトプットする行動に変換する力がないことに、このときは気づいていません。
教訓:いくらマインドセットを学んでも結果は出ない
マインドセットが大事という言葉を馬鹿正直に信じ、メルマガや本からマインドセットばかりインプットし続けましたが、当然、アウトプットしないので結果が出るわけがありません。
それでもなまじっか自信があるので、メルマガを信じ続けインプットを続けました。
そんな中で読んでいたメルマガで『プチリタイヤ』を提唱するメルマガに出会い惹かれていきます。このプチリタイヤ(通称:プチリタ)をしたいと思い、プチリタを提唱している石井貴士氏のセミナーにお金を払って参加するようになりました。
プチリタイヤを目指して
残業代はしっかり支払われていたものの、ワーカホリックな状態が続き、最後にはバーンアウト(燃え尽き症候群)になり、本当に意欲が減衰し燃えカスになってしまいました。
この頃から、不労所得に憧れを抱くようになります。
プチリタを提唱している石井貴士氏のメルマガは、ターゲット(ペルソナ)をワーカホリックな加重労働者にしていたので、見事に当時の私の心に刺さりまくり、本気でプチリタイヤしたいと思うようになります。
それまでは無料で済ましていましたが、初めてお金を払って情報商材を買います。
プチリタすべく情報商材を学んだのですが、情報販売が全く合わず実践もできないまま挫折します。それでも石井貴士氏の情報商材をいくつも買ったり、薦められた本を買って読んだりしましたが、ダメでした。
そして、なぜか石井貴士氏が急に言い出した「億万長者」になるのは簡単だという言葉を信じ、億万長者を目指そうという言葉を素直に鵜呑みして、億を稼ぐことを目指し始めます。
これが今後、結果が全くでない引き金になるとは、このときはわかっていません。
億万長者を目指して
プチリタを挫折した私は、次に億万長者を目指し始めます。あるときメルマガの広告が目にとまり、いわゆるランディングページ(LP)に移動し、その内容を読んだとき、一気に引き込まれてしまいます。
そして、不安感いっぱいになり、衝動的に買わなければという思考になってしまいました。
そのLPの作成者は、「平秀信氏」でした。当時も億万長者で、この記事を書いている時点でもそれは変わっていません。そのLPでは、Millionaire Marketing System(MMS)という億万長者になるための情報商材を販売するページでした。
億万長者の平氏が作ったLPなので、本当に人間の心理を突いたよくできたLPだったので、それを買わずにはいられなくなり、10万以上の高額情報商材でしたが買う決断をしました。
これを買った瞬間、億万長者になってしまうのではと逆に不安でドキドキだったのを覚えています。
しかし、買っただけで、億万長者になった気分になり自己満足で終わり、インプットばかりでアウトプットが全くできず終了しました。
しかし、億万長者を目指しているので、さらに平氏のノウハウを購入していきます。次に購入したのがInternet Profit Acceleration(IPS)でした。
IPSは、平秀信氏と菅野一勢氏がコラボした情報販売を教える教材でした。菅野一勢氏は、この頃はまだ駆け出しの頃でしたが、その後、凄腕の経営者になられています。
教材自体はしっかりとした内容で、情報販売のノウハウがまとめてありました。
しかし、ここで問題なのは前述したとおりプチリタを目指した時点で、私は情報販売に挫折していて、とても苦手な分野だということです。
結局、情報販売に挫折した私は、石井貴士氏のホームスタディコースや平秀信氏のウェルスクラブを定期購読(いわゆるサブスク)しながらも、自分の未熟さを痛感し、稼げるのであれば手段を選ばなくなります。