マーチンゲール法は、もともとはカジノなどのギャンブルの攻略法として使用されている手法で、その起源は18世紀にまでさかのぼります。
マーチンゲール法とは、負けたときにその倍以上の掛け金を掛けることで、次に勝ったときに前回の負けた金額を上回るリターンを得ることで、前回の負けを帳消しにして、さらに利益を上乗せする手法のことです。
これを繰り返して勝つまで行えば、実質、負けることがないという夢のような手法ではありますが、負けるたびに掛け金が倍以上になるため、連続して負け続ければいつかは破綻をしてしまう諸刃の剣のような手法です。
永遠に掛け金を倍増させることは不可能なので、マーチンゲール法を使用する場合は、何回まで負けてもいいというマーチンゲールを使用する回数を決めておく必要があります。
バイナリーオプションでマーチンゲール法を適用する

マーチンゲール法は、ギャンブルで使用する場合は、極めて危険性が高いと言われていますが、バイナリーオプションでは、上がるか?下がるか?の二者択一であるため、相性が比較的よいと言われています。
バイナリーオプションで連続して負ける確率は、
1回目 50% (1/2)
2回目 25% (1/4)
3回目 12.5% (1/8)
4回目 6.25% (1/16)
5回目 3.125% (1/32)
6回目 1.5625% (1/64)
・・・ ・・・
例えば、バイナリーオプションで5回連続で負ける確率はわずか3.125%です。4回マーチンゲール法を適用すれば、100回に3回だけ負ける計算になります。
ただ、マーチンゲール4回目の掛け金は1回目の資金の16倍以上になるので、1回目の掛け金を少額で始めないと4回目の資金は莫大な金額となり、確率的には、いずれは5回連続で負ける時がくるので、1回目から5回目までを合計した掛け金分の損失が発生することになります。
マーチンゲールを使用する場合は、バイナリーオプションのトレード手法の勝率が重要になってきます。
実際にトレードして経験的に4回マーチンを使用した結果、勝率40%という低い勝率でも持ちこたえてくれますが、4回マーチンゲールを突破されることもあり、かなり資金を減らす確率も高くなってしまいます。
実際にバイナリーオプションをトレードしてみるとわかるのですが、連敗するときは、簡単に連敗し続けたりしてしまうので、実際の確率どおりにいかないのがバイナリーオプションの恐ろしさでもあります。
マーチンゲールを使用する場合は、あくまでも高い勝率を維持している取引手法でマーチンゲールの回数をできるだけ抑えて使用しないと、リスクがとても高くなってきて、結果的に資金を減らす可能性が高くなります。
ただ、バイナリーオプションで勝率を70%~80%を維持できるのであれば、あえてマーチンゲール法を使用しなくても十分利益を確保できてしまうので、リスクをとってまでマーチンゲール法を使用する必要性が薄れてしまうのも事実です。
バイナリーオプションでのマーチンゲール法のシミュレーション

マーチンゲールの仕組みとリスクを理解するために、バイナリーオプションでマーチンする場合のシミュレーションを見ていきましょう。
ペイアウト率1.85倍でエントリー金額を3倍にしてマーチンする場合
ペイアウト率というのは買ったときに元の金額にプラスしてどのくらいの割合で払い戻すかという払い戻し金額(ペイアウト金額)を決める倍率のことを指します。
例えば、ペイアウト率は1.85倍の場合に最低エントリー金額の1,000円から負けるたびに金額を3倍にしてエントリーしていきます。
マーチン回数 | エントリー金額 | ペイアウト金額 | エントリー合計額 | 利益 |
0回 | 1,000円 | 1,850円 | 1,000円 | 850円 |
1回 | 3,000円 | 5,550円 | 4,000円 | 1,550円 |
2回 | 9,000円 | 16,650円 | 13,000円 | 3,650円 |
3回 | 27,000円 | 49,950円 | 40,000円 | 9,950円 |
4回 | 8,1000円 | 149,850円 | 121,000円 | 28,850円 |
5回 | 243,000円 | 449,550円 | 364,000円 | 206,550円 |
6回 | 729,000円 | 1,348,650円 | 1,093,000円 | 255,650円 |
このように前回の負けを帳消しにしつつ、マーチンの回数が増えるにしたがって、利益額も上がっていくのが特徴です。
ただし、回数が増える毎にエントリー金額が3倍になっていくので、回数が増えていくとエントリー金額も法外になることがわかります。
ペイアウト率1.85倍は、通常のHIGH/LOW取引で適用されることが多い倍率です。
ペイアウト率1.9倍でエントリー金額を2倍にしてマーチンする場合
ペイアウト率1.9倍でマーチンする場合をシミュレーションしてみましょう。最低エントリー金額の1,000円から負けるたびに金額を2倍にしてエントリーしていきます。
マーチン回数 | エントリー金額 | ペイアウト金額 | エントリー合計額 | 利益 |
0回 | 1,000円 | 1,900円 | 1,000円 | 900円 |
1回 | 2,000円 | 3,800円 | 3,000円 | 800円 |
2回 | 4,000円 | 7,600円 | 7,000円 | 600円 |
3回 | 8,000円 | 15,200円 | 15,000円 | 200円 |
4回 | 16,000円 | 30,400円 | 31,000円 | -600円 |
5回 | 32,000円 | 60,800円 | 63,000円 | -2,200円 |
6回 | 64,000円 | 121,600円 | 127,000円 | -5,400円 |
このケースでわかることは、マーチンの倍率を2倍と低く抑えるとリスクも軽減されますが、利益額も少なく、回数が増えるたびに利益額が減って、途中からマイナスになってしまい、マーチンが成立しなくなることがわかります。
マーチンの倍率を抑えて取引する場合は、利益がプラスになる回数を上限に設定する必要があります。
ペイアウト倍率1.9倍というのは、30秒取引など短期取引で適用される倍率です。
ペイアウト率1.85倍エントリー金額を2.5倍にしてマーチンする場合
最後に上記2つのシミュレーションの真ん中2.5倍にした場合のシミュレーションを見てみましょう。
ペイアウト率は1.85倍で最低エントリー金額の1,000円から負けるたびに金額を2.5倍にしてエントリーしていきます。
マーチン回数 | エントリー金額 | ペイアウト金額 | エントリー合計額 | 利益 |
0回 | 1,000円 | 1,850円 | 1,000円 | 850円 |
1回 | 2,500円 | 4,625円 | 3,500円 | 1,125円 |
2回 | 6,250円 | 11,562円 | 9,750円 | 1,812円 |
3回 | 15,625円 | 28,906円 | 25,375円 | 3,531円 |
4回 | 3,9062円 | 72,264円 | 64,437円 | 7,827円 |
5回 | 97,656円 | 180,663円 | 162,093円 | 18,570円 |
6回 | 244,140円 | 451,659円 | 406,233円 | 45,426円 |
バイナリーオプションの場合、マーチン倍率2.5倍程度が数値を見るかぎり現実的な倍率とも言えます。
それでも、回数が増えていくにしたがって、エントリー金額が大きくなっていくことは否めません。
マーチンゲール法の使い方
シミュレーションの結果から、マーチンゲール法を用いることで、前回分の負けをカバーしてさらに大きな利益が狙えることがわかります。
ただし、倍率が低すぎると、負けをカバーできずに徐々に利益を減らして、最終的にはマイナスのなって、マーチンゲールが崩れることがわかりました。
一方で、倍率を高く設定すればするほど、エントリー金額は回数を重ねるごとに法外な金額になり、リスクが非常に高くなって、大きく資金を失うリスクも高くなることがわかります。
このことから、マーチンゲール法の適正な使い方は、
- マーチンの回数を1~2回を上限に設定する
- 倍率を許容できる倍率にする(高くし過ぎない)
- 勝率の高い手法を採用する
になります。
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マーチンゲール法を使うと口座凍結になるのか?

マーチンゲール法を使うと口座凍結になってしまうという話がありますが、結論から言うと多くの取引所では口座凍結にはなりません。
多くの取引所の利用規約などでマーチンゲール法を用いた取引を禁止するとは書かれていませんし、実際に私自身も凍結されていません。
私が習ったバイナリーオプションのスクールでも、マーチンを使った手法を教えていますし、講師や生徒ともに使っています。
では、なぜ、口座凍結されてしまうかというと、金額的に過度に勝ちすぎる行為や取引をすると、取引所に損害を与える行為とみなされ、口座凍結になります。
エントリー金額を大きな金額にして勝ち続けたり、エントリーを連打してトータルで高い金額でエントリーすると口座凍結リスクが高くなります。
連打や連勝を含め、高額な取引で勝ち過ぎるとマーチンに限らず、口座凍結になるリスクは格段に上がります。
なので、適正なマーチンの上限回数で、適正なエントリー金額でトレードしている分には、口座凍結になるリスクは低いです。
逆にマーチンを使っても負けていれば、口座凍結にはなりません。
結論としては、バイナリーオプションで資金を増やせる金額には上限があるということになります。
マーチンゲールに向いている人
バイナリーオプションでマーチンゲール法を使用するにあたって、どんな人が向いていて、どんな人が向いていないのかを確認していきます。
- 資金が潤沢にある人
資金量が豊富であれば、マーチンの回数が増えてエントリー金額が上がっても、全資金の割合で見れば損失の割合が少ないので、資金的にもメンタル的にも余裕を持って取引をすることができます。資金が少なくても、マーチンの適正なルールを作ってカバーすれば、取引することは可能です。 - 精神的に強い人
メンタル的に精神が強いと、マーチンの回数が増えて、損失額が上がっていっても、資金を失う恐怖や負けるのではないかという不安に耐えることができます。メンタルを鍛えるためには、場数を踏んで経験値を上げることも有効です。 - ルールを守れる人
マーチンをするにあたって、回数の上限やエントリー金額を設定していたら、そのルールをきちんと厳守できるかというのも重要になってきます。次では勝てるのではないかとか、もっと稼いでやろうとか、欲をコントロールできない人は向いていません。
マーチンゲール法を使ってみた結論

実際にマーチンゲールを使用してみた感想としては、マーチンゲールは、できるだけ回数を少なくして頼らずに、トレード手法の勝率を高めたほうがよいです。
実際にマーチンゲールを使ってみるとわかるのですが、マーチンゲールの回数が増えるにしたがって、精神的な負担がとても大きくなるというマイナス面があります。
もし、マーチンゲールを既定回数以上負けてしまったらどうしようという恐怖心が大きくなり、冷静なトレードがしにくくなるという欠点があります。
マーチンゲールで既定回数以上負けてしまったときの精神的ショックはかなり大きく、メンタルのバランスを保つことが難しいです。
実際にマーチンゲールでトレードしたとき、マーチンの上限回数を高めに設定していたら、上限回数を見事に突破して、資金を大きく減らす結果となりました。
【マーチンゲールを使って裁量トレードした結果はこちら】
結論としては、使い方で説明したとおり、マーチンゲール法を使用するときは、使用する回数1~2回に決めて、冷静に淡々とルールを破らず守ってトレードすることが重要です。
精神的な負担を和らげるために使用する手法を、デモトレードで事前に検証しておくこともおすすめです。
本来は、トレード自体の勝率を高めて、マーチンゲールを使わなくても、資金を増やせることが理想です。
マーチンゲールに頼らざるを得ない手法というのは、そもそも手法として勝率が低く、破綻していることが多く、本当に完成された手法は、そもそもマーチンゲールを使う必要がありません。
確かに勝率が高い手法に、マーチンゲールを組み合わせれば、相乗効果を生みますが、あくまでもギャンブル的な手法であるため、使わずに済む手法を使ったほうが、メンタルの負担も少なく、継続的に安定的に資金を増やすことができます。
マーチンゲール法を使うときは、そのリスクをしっかり認識した上で、勝率の高い手法と組み合わせ、必ずルールや回数の上限を守ることを徹底する必要があります。
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バイナリーオプション取引におけるリスクの説明と警告
バイナリーオプションはリスクのある取引になります。外国為替相場の変動の仕方などにより損失が生じる可能性があります。バイナリーオプションの取引をする前に投資の目的、許容できるリスク、過去のご経験など総合的な観点からご検討ください。
また、当ブログで提供している情報は必ずしも利益や効果を保証するものではありませんので、バイナリーオプションの仕組みやリスクを十分ご理解いただき、資金管理を徹底した上で、ご自身の責任と判断で取引いただきますようお願いします。