BigBoss MASSシステムでEAを運用しましたが、EAがこけたり、メリットが薄かったりしたので、BigBoss MASSシステムから撤退しました。その過去記事がこちらです。
これで、自動売買をやめる選択肢もありましたが、過去に塾でお世話になった望月こうせい氏の提案もあり、T2プロモーションさんから、再度、新しいEAを安価に購入できたので、今回はVPSを使ったEAのFX自動売買に初チャレンジすることにしました。
この記事では、VPSを使ったFX自動売買に初挑戦した結果を報告していきます。
VPSで初めてFX自動売買をした結果

T2プロモーションさんから購入したVPSで運用するEAは『EA3』というEAです。
特にEAに名前がないので、簡易的にEAのバージョン3という意味あいで名づけられたシンプルなネーミングとなっています。
EA3は、いわゆるナンピンマーチン手法を使うタイプのEAで、一方向に大きく価格が動くと含み損が膨らみ、破綻するリスクはあります。
強制ロスカットのリスクはありますが、ナンピンマーチンの幅がすばらしく絶妙で、含み損を抑えつつサクサクと利益確定してくれるうまく設計されたEAでした。
2年間、実際に運用したフォワードテストにおいても資金を2倍以上に増やしている極めて優秀なEAだったのでとても期待が持てました。
EA3は、VPSサーバー上で運用するEAなので、マニュアルに従って『お名前ドットコム デスクトップクラウド』のVPSを契約して、EA3を設置しました。

EA3は、通貨ペアをユーロドルに絞り、ユーロドルに特化したロジックで、1通貨ペアのみなので管理もしやすいです。
また、ユーロドルは、価格の変動が少なくイレギュラーな相場が発生しにくいので、通貨ペアの特徴をうまく取り入れた優秀なEAです。
実際に運用を開始して、順調に資金が増えていきました。たった4ヵ月で資金がプラス75%まで増えました。
とても優秀な成績で満足していたのですが、ある日、朝起きてスマホを確認したら、強制ロスカットで破綻して全額吹っ飛んでしまいました。
原因は、FOMCの経済指標発表時に、運営側から停止を推奨されていた期間中でしたが、値動きが落ち着いていたので、停止推奨期間より半日早くEA3を稼働させました。
そうしたら、運が悪いことに一方向に急激な価格変動が発生し、含み損がふくらんで強制ロスカットになってしまいました。
これは、完全に私のオペミスで言い訳しようがありません。私自身も欲に目がくらみ、甘い判断でしょぼい運用をしてしまいました。
私以外にも同様に強制ロスカットして破綻した人が複数いた模様です。投資の世界はちょっとした甘さや油断が命取りになる厳しい世界だなと痛感させられました。
今回、20万円失いましたが、過去に破綻したときより、冷静に受け止めています。
あくまでも余剰資金で運用していて、資金管理ができていて、想定の範囲内だったので、資金を失ったことはもちろん痛いですが、精神的ダメージはほぼありませんでした。
ただ、再度EA3に資金を再投入して、運用を再開するかどうかは、このとき、非常に悩みました。EA3は、十分に利益を狙える良いEAだと個人的には思います。
しかし、このとき「相場では1度起きたことは2度目が必ず起きる」という教訓があったので、再稼働すべきではないと結論づけました。
とても悩みましたが、EA3から一旦撤退することに決めました。
ただ、100%完璧なEAというのは存在しません。完璧を求めたらシステムトレードによるFX自動売買はできません。
そのため、EA3は、プログラムのアップデートやフォワードテストの結果を確認しながら、いつの日か再度復活させることにしました。
EA3に再挑戦!VPSで再稼働させた結果
それから月日が経過し、EA3を再度VPS上で稼働させて再挑戦を行いました。今回、EA3を稼働させたVPSは『ABLENET』になります。
今回は、証拠金を最低推奨金の10万円で開始しました。資金は順調に増えていたのですが、半年経過した頃に急激な値動きの相場に会ってしまい破綻してしまいました。
EA3はお気に入りのEAではあったのですが、元本回収できないEAはアウトと判断して、このときをもってEA3の使用はやめることにしました。
ただ、一つ腑に落ちないのが、私が運用したEA3は破綻したのですが、報告会ではT2プロモーションさんのEA3はなぜかその月は停止して取引していなかったんです。
そのため、報告会では破綻したことになっていなかったんですよね。そんなに都合よくEA3を止めるというのはどういうことなのか?正直、疑問符が付いてしまいました。
たしかにT2プロモーションさんにとっては、EA3は会社を代表する主力の商品なので、その成績がマイナスになったとなれば、ダメージが大きいのはわかります。
だから運用していなかったことにしたのでしょうが、都合のよい結果を報告するのであれば、報告会の信頼性がなくなりますし、参考にはできません。
T2プロモーションさんを責めはしませんが、ただ、今後、T2プロモーションさんのEAを使うことをためらわざるをえなくなってしまう出来事でした。
Fusion EAをVPSで運用してみた結果

過去記事でも書きましたが、BigBoss MASSシステムのEAが破綻をしてしまい、多くの運用者の資金が飛びました。
そのお詫びとして、望月こうせい氏の紹介でサウザントレフトさんからFusion EAというEAを格安で提供する話がありました。
私はMASSシステムでは資金を飛ばしていませんが、買う権利はあったので入手しました。正規版のFusion EAとは別物で、通貨ペアをEUR/CHFに特化したFusion EAになります。
EUR/CHFはマイナーな通貨ペアですが、むしろマイナーな通貨ペアで自動売買できるのは、リスク分散にもなり個人的には歓迎でした。
これまで運用してきたEAと比較すると、獲得利益(月利)が低めで、爆発力には欠けますが、強制ロスカットで破綻を起こしにくい設計になっているEAです。
Fusion EAを稼働させたVPSは「ABLENET」になります。

このとき、ABLENETを初めて使うので、契約して設置作業を行い、EAサポートチームに最終設定をお願いして、無事、運用を開始することができました。
運用を開始して、Fusion EAのトレードを監視していたのですが、利益確定や損切りの決済が遅く、利益を取りこぼしたり、損失を拡大させる傾向が見受けられました。
試しに手動で利益確定をサクサクしてみたのですが、そのほうが収益が伸びる状態でした。
また、Fusion EAは稼働するとすぐに必ず買いか売りのポジションのどちらかを持つような仕様になっていました。
テクニカル分析で相場を分析したとき、理論とは逆方向にポジションを持ったりするので、正直、Fusion EAの動きを見ているとひやひやしてしまうことも少なくありませんでした。
また、ポジションはナンピンで複数持つように設計されています。マーチンはしないので、逆方向に動いたからといって含み損が急激に膨れ上がるということはありません。
しかし、値動きと逆方向にナンピンで最大ポジション数を持った後、さらにその方向に値動きが進むと塩漬け状態になってしまいます。
ある時点で、あきらかにこのままだと塩漬けになると判断できたので、元本割れしそうになる前に、手動で損切りを行いました。
その後、チャートを見ていたら、さらに逆方向へと価格が動き、戻りませんでした。
稼働するとポジションを必ず持ち、ナンピン塩漬けになる可能性があり、監視していても精神衛生上よくありませんでした。
そこで、手動で利益確定と損切りをすることで利益を出せるのでは?と試してみましたが、再び塩漬けになりそうになったので、プラスマイナスゼロになった瞬間にポジションを全決済して、Fusion EAの稼働を停止しました。
そもそもEAは自動で売買してくれるからこそ意味があるのであって、そこに手動で裁量を加えなければならないのは本末転倒でしかありません。
結局、Fusion EAの運用は停止して、打ち切ることにしました。
Fusion EAは失敗作なのか?

Fusion EAは、ポジションを必ず持ちナンピン塩漬けになる性質を持っていましたが、果たして失敗作なのでしょうか?
答えはNOです。
ほかの運用者のブログでFusion EAを運用している記事があったので読んでみたところ、含み損を抱える(塩漬けになる)ことを前提にして運用をしていました。
Fusion EAは、次のような性質があると考えられます。
- 十分な資金がある状態での運用を想定している
- 含み損を抱えることを前提に作られている
似ているとしたら、リピート系のループイフダンのようなトレードスタイルに近いと言えるでしょう。
Fusion EAは、一定の含み損を抱えた状態でナンピンで注文を繰り返し、値動きの戻りを待って利確を行い、含み損は抑えつつ、利益を確実に増やしていく仕様だと思われます。
しかし、私はメンタルがチキンなので、含み損が膨らんで損失を抱え続けるのがどうも性に合わないようです。
利益確定と損切りを細かく行い、勝率を高めて含み損を抑えつつトレードするスタイルが個人的には合っているようです。
要は、私とFusion EAとの相性が合わなかっただけで、Fusion EA自体は、年間でトータルで見ると利益を出し続けている優秀なEAであることは、報告会の結果で証明されています。
まとめ
VPSでの初めてのEA自動売買は残念ながら、私の運用のオペミスから失敗に終わりました。EA3は2回の破綻を経験し、元本回収できないまま資金を失いました。
反省点としては、定期的に利益分を別口座に資金移動をして利益確保を行い、単利で運用できていたなら、損失額を減らすことができていたでしょう。
この損失は自動売買の勉強費用と捉え今後の糧として、さらに次のステップに進みました。
次にFusion EAのVPSでの運用を始めましたが、私の性格とFusion EAの仕様との相性が合わず、運用を開始したものの運用を取りやめることになりました。
また、EAの運用報告会の情報の信頼性にも疑問符がつきました。
正直、FX自動売買を勉強していく中で、ナンピンマーチン型やナンピン型のEAなら、無料で使えるEAがゴロゴロあることがわかりました。
しかも無料のEAのほうがEA3やFusion EAより高機能なので、EAにお金を払ってまで購入する必要性を感じなくなりました。
本来、有料EAは有料であるが故、単ポジ系でFX会社(ブローカー)を選ばず使えるというのがメリットなんです。
EA3やFusion EAは有料でナンピンマーチンまたはナンピン型でありながら、口座縛りがありIB報酬はすべて運営側に入る仕組みです。
はっきり言うとEAが結果を出さなくても運営側は儲かる仕組みになっています。
その良し悪しは置いておいて、EAを使う側からしてみれば、巷にある無料EAの中にはEA3やFusion EAよりも優秀で使い勝手がよいものがたくさんあるという結論に至っています。
今後は、無料EAを中心に利用し、有料EAを購入する場合でも、単ポジ系で口座縛りのないEAやIB報酬が自分に入るEAを選択していきます。
FX取引におけるリスクの説明と警告
FXはリスクのある取引になります。外国為替相場の変動などにより損失が生じる可能性があります。FXの取引をする前に投資の目的、許容できるリスク、過去のご経験など総合的な観点からご検討ください。
また、当ブログで提供している情報は必ずしも利益や効果を保証するものではありませんので、FXの仕組みやリスクを十分ご理解いただいた上、ご自身の責任と判断で取引いただきますようお願いします。